回覧板を受け取りました!

id:landsculptor:20080318にて回覧板を受け取りました!(これまでの詳細は左記リンク先にて) 思いもよらずインターネットが広げてくれた展開にどっきりです。わくわく :-)

さて、いろいろな考え方の記事を読んで、このまま徒然と意見を書くと(わたしが)混乱してしまいそうなので(主観が入っていますが)これまでのところを端的に整理してみます*1


1.id:landsculptor:20080315
今、保存・提供できうる媒体を使って、多くの人により良いものを提供するために、メディアが持つ秘めた可能性を出版社(目的と品質を備えた情報を伝えることを商いしている)は引き出していくべきである。それ故、ウェブを導入したことに満足し、紙を疎かにするのは「遅れて」いると言えるだろう。ウェブのみを重要視するのではなく、紙というメディアが持つ可能性も、さらに引き出していくべきである。

2.id:klavie:20080316
高品質のものを保存・提供するために、情報に適した媒体を選んでデザインすることは必要である。と同時に、クロスメディアが必須の現在においては、媒体のために情報をデザインすることも必要である。どれかひとつの媒体におけるデザインのみを念頭におくのではなく、視野を広く持った双方向のデザインが必要である。

3.id:gintacat:20080317
メディアはテクノロジーによって生み出され、発展、支援されている。そしてテクノロジーは進化・変化をするのであるから、テクノロジーによって生み出されるメディアも同様に進化・変化する。つまり、テクノロジーによってメディアは規定され、わたし達はメディアを選択しているのではなく、メディアを与えられていると考えられる。その中で、そのメディアとどう向き合っていくかを考えねばならない。

4.id:britishstudies:20080318
メディアのそれぞれの「特性」は「欠点」であり、その「欠点」を補うために複数のメディアが共存(「特性」を活かした複数のメディアを活用、と同意)することが、最良の道であると思われている。しかし、メディアはそれ自体が変化しているのであるから、欠点から目を背けず、それぞれのメディア自体をイノヴェーションさせていくべきである。そして、現在最もイノヴェーションが進んでいるメディアはウェブである。しかし、だからといってウェブがこれからのメディアの全てではない。

5.id:landsculptor:20080318
上記で述べられている「欠点」は「=長所」である。「欠点」自体が魅力になる場合もあり、それを必ずしも改善していく必要はない。また、完全なメディアなど存在せず、不完全であるからこそ新しいメディアが出来ていくように思われる。また、情報の受け手がいる環境・状況によって「最も適したメディア」は様々である。


id:gintacatさんの3の記事から、話しの軸がわくわくする展開へ向かっていったように思います :-) インターネット、ウェブというメディアは、本当に「イノヴェーションが進んで」いるなぁと思います。メディアを支えるそのものの補強(通信速度の高速化や、ハードウェアやソフトウェアの技術)もそうですが、このメディアを使って、もっと何か出来ないか、もっと新しいこと、面白いことが出来ないかと研究・開発・普及させていく力が溢れているなぁと思います。そのイノヴェーションのひとつが「グーグル」であり「オープンソース」であり、また「はてな」である訳です。そしてもっと広義の意味でいうなら、ユーザひとりひとりもメディアをイノヴェーションさせていると言えると思います。つまり、需要があるからこそ供給があるように、ユーザがいるからこそ、メディアはイノヴェーションされるのではないか、ということ。ウェブに本が取って食われる、インターネットのせいでテレビの視聴率が下がる、と思われているのは、活字離れが進む反面ウェブサイトやブログを読む人が増えたからであり、ウェブの出現で面白い映像番組を提供することがテレビの専売特許ではなくなかったから、に違いありません。
テクノロジーがメディアを生み出している、けれど人がテクノロジーを生み出している。世のメディアは人に望まれて生み出されてきたのだと思います。そして、ユーザはどのメディアをより多く使うかという手段でメディアを取捨選択しており、選択されたメディアはユーザの手によって(テクノロジーを進化・発展させて)イノヴェーションされているように思います。人が望む限り、テクノロジーは進化し、その進化が新しいメディアを生み出し、イノヴェーションしていく。遠い未来、本があるのかないのか、紙という媒体は普及しているのかいないのか、それはきっとわたし達が間接的に選んでいくものであり、選んだメディアに対しては間接的にイノヴェーションしていくのではないでしょうか。

他にもデジタルディバイドのことなど書いてみたいんですが、あまり書くとごちゃごちゃして(わたしが)混乱しそうなので、とりあえずここまで。
ということで、次の回覧板の行く先はid:gintacatさんです ;-)

*1:それぞれの記事の執筆者さんは、そうではない、と思う箇所がありましたら、どうぞ次の回覧板にて言及されて下さい(あるいは、修正を入れますのでご意見をお寄せ下さい)。