卒業の先

少し前の話しになってしまうけれど、先日、大学の卒業式がありました。袴や振袖の艶やかな姿で、笑顔で卒業されていく先輩方を見送っていると、寂しさや、憧憬や、今までにかまってもらったことなどが思い出されて、いろいろな気持ちを胸に抱きます。
就職や進学、自分の希望通りにことが進んだにしろ、納得がいかないことがあったにしろ、卒業をした先、先輩方はそれぞれが行く道を自ずから選んだに違いありません。
そう感じられたのは、昨日、今日と久しぶりに同学科の友達と会って、就活の話しをして、わたしはまだまだ選びきれていないのだなぁ、と思ったから。芸術系の大学ではないから、デザインをしたい、けれど、それは理想であって現実ではない、と割り切っている友達が多い中、わたしは中途半端だと感じます。ひとつのことだけを見て、形振りかまわず行く勇気もないのに、やりたいことを諦めきる勇気もなく、中途半端にあっちを向いたりこっちを向いたりしている。中途半端に夢や理想を追いかけて、きっと、結局は立ち止まっている。
もっと強く、心を持ちたいなと思います。私生活がばたばたし始めて、就職活動も本格化してきて、いろいろなことがある時期だけど、きっと今、なにかを決めるとき。先輩方のように思う存分悩んで、考えて、なにかを決める勇気を持つ、その練習を、今しよう。
昔、親が子に教える最後のことは、死に方なのだということを聞いたことがあります。聞かされたときは悲しくなって、自分の方が先に死にたい! と思ったりもしたけど(笑)、ひとつのことを決めたり、行ったりする先人には、とても多くのことを教えてもらえるような気がします。同じように、わたしも後輩へなにかを教えられていたら良いなぁ。
なにかを決断し、卒業される方々の行く先が、どうか喜びに溢れるものとなりますように!